ボリビア産ゾウカブトについての考察

地味に色んな考察が飛び交っているボリビア産ゾウカブトですが、自分なりの考えがまとまったので記事にしたいと思います。

結論から言えば、論争となっているヴァズデメロかフジタかどちらかで判断すれば自分はフジタです。

自分の個体はこんな感じですね( ´ ▽ ` )

さて何故、フジタかと判断したかというと先ずは外見です。

詳しくはビークワのゾウカブト特集を見てほしいのですが、形状的に左上の105mmで掲載されている個体にかなり似てます。

そしてどちらかと言えばこっちの方が決めてに近いんですけど、飼育データで見る体重と実際の羽化サイズです。

この♂の最大体重は150gあったんですが、羽化した時のサイズは108mmほど。

同じゾウカブトでイイジマゾウカブトで135gの122.7mm、アクティオン(レックスから再び名前が変わったらしい?)で確か140gとか150gかそのくらいで114mmだったので明らかに還元率が悪いです。

ヴァズデメロは最大が128mmとなっていますし、掲載されている個体は110mm以上が多いので野外個体でそれだけのサイズが出ているのであればブリード下ならもっとデカいサイズが連発しててもおかしくないでしょう。

一方、フジタだと最大が115mmとなっていて掲載されている個体の大半が100mm以下でその中での最大個体でも107mmとより手持ちの羽化個体と近いサイズになっています。

一般的に同定の根拠として♀は頭部中央の突起と♂ゲニの形状があります

ですが、どちらも曖昧な部分があり♀の中央突起に関しては野外品では当然ながら摩耗しているケースが標本のほとんどで本来の形ではない事が多いはずです。

♂のゲニに関してなのですが、「この形をしていたらこの種類だ」と言われますが、おそらくはこのゲニにも個体差があるはずです。

同じ種類でもアゴや小楯板、身体の点刻の粗さやツヤといった部分には1頭1頭違いがあります。

これは形状を決める遺伝子の中で言うなれば遊びの部分があるから起こる訳でその遊びがあるからヘラクレスの極太極短血統やスマトラヒラタの極太血統が出てくるわけで、その遊びがなければ全部クローンで同じ姿、同じサイズで出てくるはずです。

その遊びがあるという事は当然ながらゲニの部分にも個体差は存在するというのが自然だと思います。

表現としてはギリギリですけど、基本的には身体のサイズに見合ったサイズだとは思いますが、中には身体が小さくても大きく縦に伸びた個体もいるでしょう、身体が大きくても横幅に取られて縦の長さはあまりない個体もいるでしょう。

遺伝子に遊びがあるからこそ、そう言った事はあるはずです。

上記の事は自分が信頼している方々と意見交換をして自分なりの言葉にしたものです。

ちなみに、同定を完全に確定するためには♂なら精巣、♀なら卵巣を遺伝子検査すればいいそうです。

なので上記の事を踏まえると遺伝子検査がされているのであれば別ですが、頭部中央頭部やゲニを含めて外見だけで判断のは難しいと思われます。

やはり、実際に♀を持ってきて持ち腹で産ませて、飼育データを記録して実際に羽化した個体を観察して摩耗していない状態ではどういう風な形状をしてるのか確認する必要があります。

1番確実なのはそこまでして遺伝子検査ですけどね。

さて、自分の中ではヴァズデメロ・フジタ論争に一つ結論が出ましたが、皆さんはどうでしょうか?

あくまで自分個人の見解ですのでそこを頭に入れてもらえれば。

あとは入れたショップの見解次第ですけどね。

はてさて、結末はどうなる事やら?

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